聖者との交流 (1)ダライ・ラマ法王との会見

明子

2008年08月27日 01:02


 今回も書籍「聖者誕生」からの抜粋、いよいよ会見の場面です。


(2) 仏陀のイメージ

 初めての対面を謁見室で行なったダライ・ラマ法王と麻原尊師。独学の修行で高いステージまでたどり着いた修行経験に興味を示された法王は、麻原尊師を認め、特別にイニシエーションを授けてくださった。この直後、なんと舞台を法王の住居に移し、記念すべき謁見は意外な方向へと展開していったのである。
 そのときの様子を麻原尊師は次のように書かれている。

《ダライ・ラマ法王のご住居に招かれて、そこでわたしが何を体験したのかお話ししよう。
 なんと、わたしはダライ・ラマ法王とともに瞑想することができたんだ。それも、法王のプライベートな瞑想室で。
 法王は、ご自分の仏像コレクションを見せてくださったあと、瞑想室に誘ってくれた。
「わたしはいつものところに座るから、君はここに座りたまえ。仏陀のイメージを与えよう。」
 わたしは何をどうしたらいいのかわからないまま、とにかく示された場所で蓮華座を組んだ。そして法王に精神集中をしてみた。
 ダライ・ラマ法王は、二~三分荒く大きな呼吸をしていたかと思うと、スッとその気配が消えた。おそらく、呼吸も停止しているのだろう。
 それと同時に、黄金の釈迦牟尼の顔のアストラル・ヴィジョンが、わたしのアージュニァー・チァクラに広がった。釈迦牟尼の顔は、まったく揺らぐことなく見え続けた。
「ああ、法王はこのことをおっしゃったのか。」
 わたしはそのまま瞑想を続けた。この出来事はわたしのアストラル界に仏陀を住まわせることを意味しているのである。それによって、わたしの潜在意識は仏陀と同一になるはずなのだ。

 現に、帰国した後、わたしは自分自身が三つの点で大きく変化したことに気づいた。
 まず、わたしの意識がよりいっそう、大乗の仏教に近づいたということ。大乗の仏教とは、自己の悟りだけでなく、他の人たちも最終世界に導く方法を持った教えである。》
《ところで、瞑想を終えた後、法王は大声でなにやらしゃべりながら(チベット語だったので、わたしにはわからなかったが)、ずらりと並んだガラス扉の棚から何かを探しはじめた。そして、ようやく一体の仏像を手に取られた。
「釈迦牟尼だ。これをあげよう。」
 そういって法王がわたしにくださった仏像は、わたしが瞑想中に見続けていたあの黄金の顔をしていたのである。
「わたしはいつも君を祝福し、見守っているから。」
 法王は、四回もわたしを抱きしめてくださった。》

明子のコメント

 麻原氏が、ダライ・ラマ14世と会見していたなんて、知りませんでした。
 仏陀のイメージも・・・・驚きです。